おいしくて様々な健康維持に役立つマヌカハニーですので、「愛犬と楽しみたい!」と思われている方々は多いのではないでしょうか。
マヌカハニーが犬の口腔ケアに期待できるのは有名ですが、実は肝臓の機能改善にも大きな力を発揮してくれます。このページではマヌカハニーが愛犬の肝臓に与える効果や注意点などについてご紹介します。
目次
マヌカハニーは犬の肝臓に良い? 効果を引き出す正しい与え方とは
人間も犬も肝臓の基本性能は同じ
人間と同じように、犬の肝臓も代謝や解毒といった重要な役目を果たしています。
まずは肝臓の基本性能について知っておきましょう。
- 代謝 体の中でエネルギーをつくったり蓄えたりする
- 解毒 アルコールやアンモニアを尿素に変換する ※魚やお肉を食べるとアミノ酸に消化されてアンモニアが作られます
- 生成 脂肪の消化に関わる胆汁(消化液)や血液中に溶けている血漿アルブミン(タンパク質)を作る
- 貯蔵 グリコーゲンや栄養素の貯蔵を行います
これら肝臓の機能低下や炎症が起こると肝臓病になってしまいます。
人間の場合は、アルコールや不摂生による肝炎をはじめ、C型肝炎、ウイルス性肝炎、肝臓がん等がありますが、犬の場合も、肝臓の炎症や腫瘍といった原因で病気になります。
黄疸 犬の場合は、黄疸が出ても全身が毛で覆われているので発見が遅くなりがちです。しかし、黄疸になると、歯茎が黄色く変化することがわかっています。
腹水 肝臓が悪くなると、血液中の水分調節を担う血漿アルブミンが減少して、その結果、血液中の水分が血管から出ていき、その水分がお腹に溜まります。
肝性脳症 肝臓が悪くなると、解毒されずにアンモニアが血流にのって全身を巡り脳にまで行き届き、ふるえや攻撃性、昏睡等の様々な神経症状を引き起こします。
2017年版の『アニコム家庭どうぶつ白書』によると、愛犬の肝臓不調が原因で診察を受ける割合は全体の5.3%ととても低い受診率であることが分かりました。これは肝臓病が少ないのではなく、肝臓の不調は初期段階では発見しにくいからだと言われています。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているのは有名ですよね。とても怖いですが、犬にも当てはまるのです。
痛みを感じる神経がないことから肝臓が沈黙の臓器と呼ばれている、そのおそろしさが非常によくわかります。
犬の肝臓病の原因
上記の肝臓病の症状を誘発させないためにも、原因を知ることが重要ですよね。
日頃の肝臓をいたわる食事(低タンパク食やアミノ酸の補給)がとても大切になってきますが、いくら食事に気を付けてもウイルスや細菌感染によって肝臓病に掛かることがありますし、免疫力や遺伝などによっても発症するリスクはあります。
また、歯周病による二次性肝炎も多いそう。歯周病は、歯垢(プラーク)の中にいる歯周病菌が歯茎に炎症を起こして、歯の周辺の組織を壊していく感染症です。この細菌が歯茎の血管に侵入すると、肝臓や他の臓器で様々な炎症を引き起こします。その中でいちばん多い病気が肝臓の炎症です。
マヌカハニーは犬の肝臓に良い!
ビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富なマヌカハニーは、肝臓病の悪化による高アンモニア血症や肝性脳症等を防ぐ働きがあると言われています。
また、アミノ酸も非常に豊富なマヌカハニーは、血液中で特定のアミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシンという分岐鎖アミノ酸)が減少してしまう肝臓疾患のペットにとっても有効です。
ビッグベア
効果を引き出す正しい与え方とは
愛犬に与える場合の注意点
マヌカハニーはすべての犬に与えていいわけではありません。マヌカハニーを与えていいのは成犬のみです。
- 腸内環境が整っている成犬
- 健康に問題がない成犬
成人は20歳ですが、成犬は生後10カ月~18カ月と大きさによってまちまちです。小型犬であれば10カ月、大型犬であれば18か月(1年半)と言われています。ちなみに、成猫は、おおよそ生後1年を指します。
- STEP.1初めて与えるときごく少量(1滴)を与えて様子を見てください。体調を崩す様子がなければ大丈夫です。与え方は飼い主さんの手や指先にのせてなめさせたりします。
- STEP.2慣れてきたら一日にティースプーン1杯が目安です。ドッグフードに混ぜたり、そのまま与えるのもおすすめです。
- STEP.3効果を引き出すためには…人間と同様に、持続してマヌカハニーを摂取させることが効果を最大限に享受するコツと言えるでしょう。ちなみに、加熱処理しても成分が崩れにくいのがマヌカハニーの強みですので、いろいろな調理パターンを試して、飽きさせずに食べさせたいものです。
犬におすすめの数値はあるの?
あくまでも目安となりますが、以下はUMF、MGO、MGSの換算表です。
UMF5+ | MGO100+ | MGS5+ | 料理の隠し味に適する |
UMF10+ | MGO250+ | MGS8+ | 健康維持に適する |
UMF15+ | MGO500+ | MGS12+ | 体調不良時に適する |
UMF20+ | MGO850+ | MGS16+ | 喉の痛みがある時に適する |
UMF25+ | MGO1100+ | MGS20+ | 医療用としても使える抗菌力 |
このように、数値レベルによって用途はまったくと言っていいほど違います。
アクティブマヌカハニーと呼ばれるUMF10+レベルのマヌカハニーが、比較的にリーズナブルなうえ効果も期待できるのでおすすめです。効果を引き出すためにも、まずは中レベルのマヌカハニーで試すのがベストではないでしょうか。
ニュージーランド政府公認のマヌカハニー専門店「BeeMe」の公式サイトです。
とくにUMF5+(MGO83相当) ~ UMF12+(MGO356相当)がとても安いのでオススメです!
犬に与える場合の注意点
- アレルギー反応に注意 愛犬がハチミツアレルギーである可能性を心配しましょう。摂取後に、元気がなくなり嘔吐や下痢などの症状が現れたら要注意。マヌカハニーを舐めさせる前に、まずは掛かり付けの獣医師に確認することをおすすめします。
- 子犬には与えない 先述しましたが成犬に与えましょう。理由は、仔犬の場合はボツリヌス菌による食中毒、「ボツリヌス症」を起こす恐れがあるからです。子犬には与えないようにしましょう。
- 体力が落ちている場合は与えない 成犬とはいえ胃腸が弱く、体力が落ちていたり肥満傾向にある場合も控えましょう。
【まとめ】
マヌカハニーは、犬の口腔ケアのみならず肝臓の機能改善にも大きな力を発揮してくれます。マヌカハニーの効果を最大限に引き出すには、まずは人間と同様に続けることが大切になります。マヌカハニーは熱に強いので、いろいろな調理パターンで愛犬の食欲をくすぐるようにしましょう。
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